「Canva」、AI背景除去ツールのKaleido.aiと製品モックアップのSmartmockupsを買収
オーストラリアのユニコーン企業で、オンラインのデザインプラットフォームを提供するCanvaは24日、高性能な製品モックアップ作成サービスのSmartmockups(チェコ)と、クリックするだけで簡単に画像や動画の背景が除去できる人気ツールremove.bgを開発した画像認識・解析AIプラットフォームのKaleido.ai(オーストリア)を買収したと発表した。
今回の買収は、画像AIと自動化分野に対する戦略的投資を通じて、グラフィックソリューション分野におけるCanvaの取り組みをさらに強化するものだという。
現在Canva(キャンバ)の月間アクティブユーザー数は、5000万人に達した。世界各地でビジュアルを通じたコミュニケーションのニーズが高まっており、手頃な価格で利用できる高性能なコラボレーションプラットフォームの需要が増大していることを背景に、Canvaのユーザー数は過去12カ月間に2500万人以上も急増している。
Canva、Smartmockups、Kaleidoの3社はともに、高度な知識が必要だった従来のデザインツールを、高額な費用や経験、知識がなくても、誰でもどこからでも簡単に操作できるグラフィックソリューションに変えるという共通したミッションを掲げてきた。
SmartmockupsとKaleidoの買収により、Canvaが世界中の何百万人ものユーザーに提供しているグラフィックデザインツールにさらに多彩な機能が追加され、このミッションがいっそう加速。幅広い製品ロードマップを備え、急成長を遂げるSmartmockupsとKaleidoは、Canvaと同じ場所を目指す企業であり、今回のCanvaとの統合はきわめてスムーズなものだったという。
この2社の買収によりCanvaのアプリや統合機能のエコシステムがさらに成長し、Canvaのデザインプラットフォームで広く使われているツールの利便性を強化しながら、さらに革新的なビジュアルデザインツールが導入される。Canvaはこれまでも、Instagram(インスタグラム)、TikTok、YouTube向けのグラフィック作成ツールを数多く提供してきましたが、背景削除ツールの導入により、動画コンテンツの作成も強力に支援するという。