「野球×AI」スタートアップのKnowhere、東京工業大学の青木尊之教授が顧問に就任

AIを活用したピッチャー向けの動作解析アプリケーションを開発するKnowhere(ノーウェア)は13日、東京工業大学 学術国際情報センターの青木尊之教授が顧問に就任したことを発表した。

青木教授(左)とKnowhere 伊藤 代表取締役(右)

青木教授はスーパーコンピュータ(スパコン)による流体力学シミュレーション研究の第一人者。これまで解明されていなかった「フォークボールが落ちる理由」について、スパコンを使った空気抵抗シミュレーションで解明したことでも注目を集めており、これまで多くのメディアでも取り上げられるなど話題となった。

ボールに対する空気抵抗の分析は、現在、メジャーリーグベースボール(MLB)でも多くの議論がなされており、非常に注目されている分野となっているという。

Knowhereでは、現在開発中のピッチャー向けAI動作解析アプリケーションに、青木教授が持つ世界トップクラスの精度のボール軌道シミュレーションのノウハウを生かしていく。

Knowhereは、2020年9月に「誰もがスポーツが上手くなれる環境を」をミッションに掲げ、スポーツにおけるデジタル活用を推進するスタートアップ企業として創業し、現在は野球に特化したスポーツAI事業に取り組んでいる。2021年12月には東京・外苑前で24時間・年中無休の室内練習場「外苑前野球ジム」をオープン。同ジムの経営とあわせてアプリケーションの開発を進めている。

人の感覚や経験などアナログに頼り効率的ではない野球のトレーニングに関して、データとアルゴリズムを活用したデジタル活用を進め、トレーニングの効率化や成果を高めることを目指している。

なおMLBの複数球団と交渉を重ねており、共同でのアプリ検証を実施しているほか、2023年中の米国展開を見据えて、資金調達を計画中。

関連URL

「フォークボールの落ちる謎をスパコンで解明」
Knowhere

関連記事

注目記事

  1. 2024-11-13

    手術室の主役は「人」から「AI・ロボット」へ 病院に於ける「AI・ロボット」の利用状況

    AIホスピタルは、医療分野における革新的な取り組みとして注目されている。特に「AI・ロボット」は、病…
  2. 2024-11-2

    「AI博覧会 Osaka 2025」2025年1月22日~1月23日開催

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは、2025年1月22日(水)~1月…
  3. 2024-9-27

    アイスマイリー、AI検索システムカオスマップ 2024を公開

    AIポータルメディア「AIsmiley」を運営するアイスマイリーは26日、各業界のDX推進の支援の一…
  4. 2024-9-19

    小学校の授業における生成AIの活用と文科省ガイドライン

    小学校の授業における生成AIの活用は、教育の質を向上させる新たな可能性を秘めている。生成AIを活用す…
  5. 2024-9-13

    「生成AI大賞2024」エントリーの受付を開始

    Generative AI Japan(GenAI:ジェナイ〉」)は12日、日経BPが発行・運営する…

カテゴリー

最近の投稿

ページ上部へ戻る