新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営するSynergy Careerは6日、公式LINEの登録者を対象に、AIと就活に関するアンケート調査を実施、集まった284名の回答をもとにアンケート結果を報告した。
それによると、就活でChatGPTを利用したことがある人の割合は35.2%であるという結果になりまった。ChatGPTが流行し始めた時期なので、これから利用者が増加する可能性が高い。利用した就活生の意見としては、「少しエントリーシートの作成に行き詰まり、考え方を整理したいため利用した」などの意見が寄せられた。一方で、13.7%の人が使おうと思ったが使わなかったと回答している。就活でChatGPTを利用することのリスクを恐れている人も一定数いるようだ。実際に、利用しなかった意見で「機械に頼ったら面接でボロが出る」などの意見がみられた。
就活でAI(ChatGPT)を使おうと思ったきっかけでは、一番多いのがChatGPTを知り、自然に就活で活用しようと思いついたから(43.4%)であると分かった。インフルエンサーや知人、SNSなどの外部的要因がきっかけで利用した人は少数派であることが伺える。
就活におけるChatGPTの利用目的はES作成(33.5%)、企業/業界分析(23.5%)、面接対策(15.8%)の順で多いことが分かった。ES作成だけでなく、多様な使い方をしていることが伺える。今まで時間をかけて行っていたES作成や企業/業界分析などをChatGPTを用いることで時間短縮をはかっているようだ。また、先輩/キャリアセンターの代わりとしてChatGPTを利用しているとも考えられる。
ChatGPTが普及することで就活は良くなると思う人の割合は24.3%、どちらかといえば良くなると思う人の割合は43.7%だった。就活とChatGPTの関係性をポジティブに受け止めている人が多いことが分かる。良くなると思う人の意見としては、「ますます、高度な情報戦になってくると思うため」などの意見が寄せられた。
就活でChatGPTを使った満足度した人の割合は36.3%、どちらかといえば満足している人の割合は46.9%だった。利用した人の大多数が満足しているという結果になった。就活生にとってChatGPTは、就活をサポートしてくれる良いツールであるという認識であることが伺える。満足している利用者の声は「本来1時間以上かかるであろうESの作成にかかる時間を半分以上に節減できたため」など、効率化できたという意見が多かった。