神奈川県横須賀市は20日、AI 戦略アドバイザーの深津貴之氏監修のもと、市民のお悩み相談に対応するチャットボット“ニャンぺい”を開発中で、公開実験を行うと発表した。
今回の実験では、あえて未完成のチャットボットを公開して様々な不具合を収集し、改善することを目的としている。市民には、実際にニャンぺいとチャットしてもらい、不正確や不適切な返答があった場合には、その報告をお願いしたいという。
公開実験の結果はレポートにまとめ、他の自治体や企業とも共有する予定。この情報は、今後の生成AI の開発や活用に役立つ貴重なデータとなる。
横須賀市ではすでに職員向けに同様の取り組みをコンテスト形式で行い、不具合の収集と改善を進めてきた。しかし、今回の実験では市民の協力を得ることで、より多くのサンプルを収集し、チャットボットの性能をさらに向上させたいとしている。
将来的には、誰もがいつでも安心して相談できるチャットボットを実現し、行政サービスの向上を目指している。そのためには、チャットボットの安全性と信頼性が不可欠。この公開実験を通じて、市民からのフィードバックを得ることで、より良いチャットボットの開発に繋げていく。
そして、横須賀市が推進するこの生成AI を活用した取り組みが、自治体全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)の一助となることを期待しているという。
□お悩み相談チャットボット“ニャンぺい”との会話はこちら
□不正確・不適切な返答の報告はこちら
□実施期間 2024年5月20日(月曜日)~2024年6月30日(日曜日)