LIFULL HOME’S、ChatGPT活用した「接客サポートAI by FRIENDLY DOOR」提供開始
LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」は29日、OpenAI社が提供するChatGPTの技術を活用した、不動産会社向けに住宅弱者に関する基礎知識や住まい探しでの接客知識を提供するAIチャット「接客サポートAI by FRIENDLY DOOR(BETA版)」を提供開始した。
第1弾として、高齢者と外国籍の人に関する知識を提供する。住宅弱者に関する住まい探し支援に特化した接客知識を提供するAIチャットの開発、提供は国内初(同社調べ)だという。
LIFULL HOME’Sでは高齢の人、外国籍の人、LGBTQの人、生活保護を利用している人などの住まい探しに困難を抱える「住宅弱者」と呼ばれる人々に対して、親身になって住まい探しの相談に応じる不動産会社を検索できるサービス「FRIENDLY DOOR」を提供している。2019年のサービス開始以来、賛同不動産店舗数は右肩上がりで増加し、2023年8月22日時点で5000店舗を突破した。しかしながら、住宅弱者の人の住まい探しには、当事者に関する基礎知識や専門性の高いノウハウが必要とされ、賛同不動産店舗の増加と共に、接客スキルの店舗差も浮き彫りになってきている。
また、LIFULL HOME’Sでは、一人ひとり異なる「本当に叶えたい住まいの希望」に寄り添うため、AIを活用し、従来の検索型ポータルとは異なった全く新しい住まい探し体験のアプローチ方法を検証している。これまでに、OpenAI社のChatGPTの技術を活用し、漠然としていた住まいの希望を、適切な検索条件に変換し物件を紹介する「LIFULL HOME’S ChatGPTプラグイン」を国内不動産ポータルとして初めて提供した。
今回提供を開始するAIチャット「接客サポートAI by FRIENDLY DOOR(BETA版)」は、これまで不動産会社のスタッフが時間をかけて学ぶ必要があった住宅弱者の人に関する基礎知識や接客に必要な専門性の高いノウハウを、直感的に利用できる対話形式で提供する。
第1弾として、行政支援や制度など多くの知識をもとに入居希望者への丁寧な説明が求められ、今後人口割合も増えていく高齢者と外国籍の人に関する接客知識を提供する。不動産会社のスタッフが接客や日常業務の中で疑問に感じた際、対話形式で質問することでその場で回答を得たり、解決したりでき、入居者希望者と今よりもスムーズにコミュニケーションが可能になる。不動産会社のスタッフが基礎知識や接客方法を調べながら、理解、知識獲得できることで、住宅弱者の住まい探しの困難の解消に繋がっていくという。
LIFULL HOME’Sは、新しい技術の積極的な活用により、次世代の住まい探しにおけるスタンダードを構築しながら、住生活領域の社会解題解決に取り組むとしている。