嗅覚のデジタライゼーションによって新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC(セントマティック)は、6月9日から東武百貨店 池袋本店B1F 和洋酒売場に、「やさしい」「頼もしい」「明るい」などの“ギフトを贈りたい相手”のイメージを選ぶことで、その“イメージ”にマッチした日本酒を提案するAI システム「KAORIUM for Sake」を設置する。
同店では、6月9日からB1F和洋酒売場にて、日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」小売店向けサイネージ5台を設置。例年混雑が予想される“父の日ギフト需要”を見込んで、AI が店舗スタッフに代わり日本酒選びをお手伝いする。これにより非対面でも、来店客が、その日の気分や好みの味わいに合ったお酒選びや、贈りたい相手に合ったギフト選びができるという試み。
KAORIUM for Sake は、インターネット上の膨大な言語表現と人の感じ方を学習したAI に、1万以上の日本酒の風味・感性データと酒ソムリエの感性を学習させた最先端のAI システム。AI によって言語化されたお酒の風味を頼りに、直感的に好きな日本酒を探すことができる。
例えば、店頭のサイネージに表示される言葉の中から、その日の気分に合った言葉(「癒やされたい」「ワクワクしたい」など)、または好みの味わいに合った言葉(「個性的」「フルーティー」など)を選んでいくと、AI が店内にある日本酒とのマッチ度を計算し、相性の良い日本酒を提案する。
今回、売場に設置されるKAORIUM for Sake には、ギフトとして日本酒を贈るシーンに合わせて、ギフト体験のための新機能を搭載。「お酒を贈りたいあの人はどんなイメージ?」という質問と共に、相手を連想させる言葉が表示される。「やさしい」「頼もしい」「明るい」など最大3 つの言葉を選択すると、AI が解析し、マッチする日本酒TOP3を提案する。
父の日などの贈り物シーズンで賑わう売場では、「ギフトとして日本酒を贈りたいが、ラベルやパッケージを見ても何を選べばいいかわからない」という相談が多くある。そんな客の悩みに、「贈る相手はどんな人か?どんな性格か?」という人となりをもとに、AI がお酒をおすすめすることができるので、贈る相手の好みに合った提案ができると期待されている。
KAORIUM は、セントマティックが開発した香りと言葉を相互に変換するAI システム。最先端のテクノロジーによって、曖昧で捉えにくい香りの印象を言葉で可視化したり、ある言葉に紐づく香りを導き出したりすることを可能にする。また、言葉を意識しながら香りを深く味わう体験は左右両脳を活性化し、人々のまだ見ぬ感性への気付きをもたらす。香りと言葉をつなぐ今までにない体験が生み出す価値は、フレグランスの世界にとどまらず、感性教育、飲食体験、購買体験など様々な分野に新しいビジネスチャンスを生み出すものとして、その可能性に大きな期待が寄せられているという。