オリィ研究所は13日、神奈川県の依頼を受けて遠隔操作型の分身ロボット「OriHime」を、神奈川県の新型コロナウイルス陽性患者の宿泊療養施設2箇所に導入したと発表した。
OriHimeが導入されたのは、神奈川県内の新型コロナウイルス陽性患者のうち、軽症者等を受け入れ療養を行なっているアパホテル&リゾート横浜ベイタワーと湘南国際村センター。
同施設では感染防止のため入所者とスタッフが接触しないようゾーニングされており、OriHimeを新型コロナウイルス陽性判定を受けた入所者が滞在している区画に設置し、感染を防ぎつつスタッフが入所者の表情や様子を伺いながらコミュニケーションをとり、ケアを行う目的で使用している。
OriHimeは、PCやスマートフォン・タブレットから操作ができ、操作者が遠隔操作をすることで会話をしたり、顔を動かしたりジェスチャーをするなど、実際にその場にいるようなコミュニケーションがとれることが特徴の分身ロボット。
神奈川県では、未知の病気への不安を感じている入所者のケアを行う際にその表情や様子を伺いながらコミュニケーションを行うことを重要視しており、また入所者がスタッフに相談をする際の心理的ハードルを下げ、気軽に相談ができるようになることを期待してOriHimeの導入を決めたという。
オリィ研究所は今後も神奈川県と連携し、OriHimeの活用による新型コロナウイルスの感染拡大防止、ならびに入所者の心理的ストレスの軽減に協力していくという。