創業から50年以上にわたり自治体ビジネスを手掛けるG-Placeは18日、代理店契約を締結しているALBERT(アルベルト社)のAIチャットボット「スグレス」を福岡県宮若市に提供し、同市はこれを活用した自動応答サービスの試験運用を開始したと発表した。なお、同社が「スグレス」を提供する自治体は、宮若市が初となる。
福岡県宮若市は、子育てに対する孤立感や不安感を抱える家庭への支援をはじめ、結婚や出産・子育てしやすい環境づくりなど、子どもを生み育てることをめぐる諸課題を解決するため、社会状況の変化に対応しながら、子ども・子育て支援施策を総合的に推進し、子育て環境の充実を目指している。そこで、「チャットボット」と「LINE」を活用した新サービスを開始することとなった。宮若市のLINE公式アカウント上で、市民からの子育てに関する問い合わせに「スグレス」がリアルタイムで自動応答する。
ALBERT社では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、住民対応に日々取り組む自治体への支援を目的として、新型コロナウイルスに関する問い合わせ対応など緊急性が高く一時的な用途である場合に「スグレス」を自治体へ無償提供している。「スグレス」代理店である同社は、本件の地方自治体への周知、また利用開始に際し迅速な導入をサポートすることを通して、急増する住民からの問い合わせに対応する自治体を支援しているという。
福岡県宮若市では本取り組みも活用しており、宮若市公式ウェブサイト上のチャットボットに市民が質問を入力すると、厚生労働省発表の「新型コロナウイルスに関するQ&A」のデータをもとに、チャットボットが24時間いつでも自動で新型コロナウイルスに関する質問に応答する仕組みになっている。
なおこの無償提供は、現在宮若市に加えて兵庫県赤穂市、大阪府堺市、神奈川県横須賀市でも活用しているという。