病理AIソリューション「PidPort」を運営するメドメインは24日、複数の病院グループ、ベンチャーキャピタル、事業会社及び個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、約11億円の資金調達を実施、累計約12億円の資金調達を完了したと発表した。
今回調達した資金は、主に病理AI開発をはじめとしたソフトウェア開発、デジタル化領域への設備投資、営業・開発体制の強化およびマーケティング費用に投資する予定。
2020年2月に同社プロダクトの「PidPort」を正式にリリースした後、これまで国内外で50施設以上の医療機関と共同研究を実施し、共同研究施設および新規の施設への製品導入を進めてきた。特に昨今のコロナ禍の影響もあり、デジタル病理へのシフトを目的とした同社事業やサービスについての問い合わせが増えており、提供施設数や提供領域が拡大しているという。
今後、寄せられたユーザーの声をプロダクト開発に活かし、併せて施設側でのデジタル環境構築そのものへの支援にも注力していくという。
また、病理AIの開発においては、多種の臓器・病変についての病理診断をサポートするAIの開発を進め、人工知能の特長を生かした革新的な疾患予測モデルの創出を行っていくとしている。