シーエーシー(CAC)は22日、カメラで撮影した画像から会議参加者の反応や感情を画像認識AIで読み取って可視化することにより、Web会議でのコミュニケーションを円滑化する「心sensor for Communication」を開発し、提供開始すると発表した。
「心sensor for Communication」は、Web会議に参加しているユーザーの反応や感情、ジェスチャーを画像認識AIで読み取り、カメラ映像を加工する形でWeb 会議画面上に表示します。そのため、発言していない、あるいはマイクをOFF にしている参加者についても感情や反応を把握できる。
実際の顔の映像だけではなくアバター表示も可能なため、カメラをON にするのに抵抗感がある場合でもWeb会議に参加しやすくなると考えられるという。アバター表示を選ぶと、画像認識AIにより読み取ったユーザーの反応等はアバターの表情や背景色に反映される。またAIが認識した各ユーザーの結果はサーバー上で集計され、その結果はアプリ内のビューアー画面に表示される。Web会議画面に各参加者が表示されていなくても、ビューアー画面を確認することで、会議参加者全体の雰囲気や傾向をビジュアル化して把握・分析できる。
「心sensor for Communication」は、オンラインコミュニケーションにおける参加者の反応を可視化できるため、Web 会議にとどまらず、授業やライブ鑑賞、スポーツ観戦等、様々な分野のオンライン配信で活用が可能。当面は企業向けに展開し、将来的には広く個人ユーザーへの展開も視野に入れているという。