I’mbesideyouは6日、浜松市ファンドサポート事業に採択されたことを機に、「ウエルビーイング促進のための動画解析AIによる市民のメンタルヘルス状況観察」の取り組みを開始すると発表した。
一人ひとりの表情や音声の変化を蓄積し、日々の生活に寄り添い励ます存在を目指すと共に、うつ病などの兆候がある場合はユーザーの承諾を得た上で、ライフログをデジタル問診票として提供し、医師によるヒアリング時間を短縮することで早期治療の実現を目指すという。
I’mbesideyouは、コロナ禍で急速に全世界に普及したZoom型のオンラインコミュニケーションの動画解析に特化し、一人ひとりの反応をみえる化することでよりよいコミュニケーションを創り出すAIによるBtoBサブスクリプションサービス。
これまで教育サービス、1on1をはじめとするHR、オンラインセールスなどのユースケースにサービスを提供しており、各ユースケースで大手企業にも導入されている。
浜松市は、健康寿命No1、幸福度No1の政令指定都市であり、浜松医大を筆頭に多くの医療機関が存在している。
今回の取り組みは、市民のクライアントPC内で動作するマルチモーダル AI(表情、音声、視線、顔の向きなどを複合解析するAI)を設置し、ネットワークに個人情報が流れることがない、プライバシーが守られた状態で対象者のオンラインコミュニケーション時の表情や発言した音声の変化などを継続的に取得することで、メンタル面での不調などをいち早く検知し、早期予防や早期治療開始につなげることを目指すもの。
コロナ禍で増加傾向にあるとも言われているうつ病などのCNS系疾患の兆候について、幼馴染のように一人ひとりの中の相対的な変化を継続的に捉えることではやく気づき、対処ができる状態を目指す。
実証による効果検証後、浜松市発の取り組みとして、世界に向けてサービスを提供していく予定だという。