ティアフォーと南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングスはは14日、自動運転技術を活用した運転技能検定システム及び教習システム(AI教習システム)の製品化並びに同製品の販売を行う合弁会社「AI教習所株式会社」を設立することに合意したと発表した。
AI教習システムは、自動運転技術とAIを用いて教習所コース内における車両位置や車両状態、周辺環境及びおよびドライバーの確認行動をリアルタイムに把握することで、ドライバーの危険運転行動の検知、及び事前に収集した教師経路と実際にドライバーが運転した走行経路の差分等に基づく運転技能評価につき、指導員と同程度の精度で評価することを可能とした。本システムを用いて、自動車教習所における指導員業務をサポートし、自動車教習所における人材不足解消に貢献すべく、この度製品化することにした。
製品化に合わせ、ティアフォー、ミナミHDの2社で合弁会社を設立し、AI教習システムを各教習所に提供する。AI教習システムの製品化を通じ、指導員の負担軽減を図り、指導員が指導に専念出来るような、人とAIが助け合う未来の教習所作りをサポートし、日本の安全な交通社会への貢献を目指すという。
昨今、地域の交通教育を支える自動車教習所は、指導員の高齢化や採用難による人材不足に直面しており、在籍指導員の負担増加や運転免許取得希望者及び免許更新を控えた高齢運転者の受入難という社会課題が顕在化している。この課題解決を目的とし、ティアフォーの創業者でもある加藤真平氏が東京大学の准教授として研究代表者を務めるJST CRESTの研究課題「完全自動運転における危険と異常の予測」の研究成果、ならびに、ミナミHDが有する教習所における知見を活用し、AI教習システムの開発を進めてきた。