アールティ、野菜投入ロボット用のビジョン&ピッキングシステムを開発

アールティは25日、食品工場において人手による単純作業が負担になりがちな業務用フードスライサー等への野菜投入作業をロボットで自動化するため、認識する野菜の種類、ロボットの種類、ハンドの素材・形状を選んで、目的に応じた野菜投入ロボットをカスタマイズできるビジョン&ピッキングシステム「NEKONOTE Vegepicker」を開発したと発表した。

6月1日~4日に愛知スカイエキスポで開催される「FOOMA JAPAN 2021」で、同システムを実装したロボットの展示を行う。

NEKONOTE Vegepicker(ネコノテ ベジピッカー)は、食品工場における業務用フードスライサー等への野菜投入作業をロボットで自動化するためのソフトウェアシステム。本システムを実装したロボットは番重やコンテナにばら積みにした野菜の中からAIでひとつひとつを認識し、位置を自動検出してピッキングできる。

使用するアームロボットは、組み合わせるフードスライサーなどの大きさに応じて複数メーカーの中から選定可能で、主に協働型のロボットに対応している。野菜の認識はロボットのアームや架台に設置したカメラで行い、カメラの位置や種類、数も目的用途に応じてカスタマイズ可能。ピッキングする野菜は1台に複数登録できる。野菜の大きさ、固さの違いにはエンドエフェクタ(ハンド)部分のパーツを付け替えることで対応し、ユーザーが簡単に交換できる形状としている。

従来のシステム開発であればロボットを指定して進める形が一般的だが、本システムはそれらと異なり、特定の条件を満たしていればどのロボットに対しても自由にシステムの入れ替えができるため、工場の環境や組み合わせる機器のニーズに合わせてカスタマイズした製品を完全受注生産よりも早く安価に提供できる、新しいシステム開発の形だという。

関連URL

「FOOMA JAPAN 2021」ブース来場予約ページ

「NEKONOTE Vegepicker」

アールティ

関連記事

注目記事

  1. 2023-9-21

    Jitera、エンジニア向け「AIを使用したソフトウェア開発サービス」のカオスマップを公開

    ソフトウェア開発のプロセスを自動化する開発プラットフォーム「JITERA」を提供するJiteraは2…
  2. 2023-9-19

    Hakobotと近畿大学、自動配送ロボットを用いた実証実験を近畿大学構内で実施

    「なんでも載せられる、しっかり運ぶ」をコンセプトに4輪駆動4輪操舵の独自設計の自動配送ロボットを開発…
  3. 2023-9-12

    デイシン、画像生成 AI アートが創造した抽象画・風景画などの画像 3 万枚以上を公開

    独自の3D印刷技術によって透明シェードやそれを使用した LED 電球を製造・販売しているデイシン (…
  4. 2023-9-11

    ELSOUL LABO B.V.、ChatGPTなど活用したオートコードアプリの開発解説動画シリーズ公開

    ELSOUL LABO B.V. (エルソウルラボ:アムステルダム) は8日、ChatGPT / V…
  5. 2023-9-8

    タカラトミー、変形型月面ロボットLEV-2(愛称「SORA」)が月面へ向けて出発

    タカラトミーは7日、同社が宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ソニーグループ、同志社大学と共同開発した…

カテゴリー

最近の投稿

ページ上部へ戻る