植物工場向けの授粉・収穫ロボットを開発するHarvestXは21日、アントレプレナーラボ(東京大学 本郷キャンパス内)にイチゴの完全自動栽培ロボットシステムの研究開発施設, 「HarvestX Lab」を設立したと発表した。
これまでHarvestXは簡易的な栽培設備やイチゴ農園の協力の元、授粉及び収穫の検証を行なってきた。既に、授粉や収穫といった要素技術の概念実証は完了しており、今後、ロボットシステムの検証・評価項目の追加、試験サイクルを加速するため、一年を通じて試験が可能な専用の研究開発施設を設立した。
植物工場事業会社と同等の栽培設備を使用することで、開発環境と運用環境の差分を減らし、製品の機能や品質向上を目指していくという。2021年夏頃には、植物工場に特化した機能拡充に向けて新たなロボットを発表予定。
今回の「HarvestX Lab」設立により、製品開発及び検証を加速していくために、検出や制御システムを担う人材も積極的に採用を進めていく方針だという。