手軽に導入可能なAIソリューション「サクッとAI」を展開するRosso(ロッソ)は29日、クラウド上で完結できるコーヒー豆の品質保証を目的とした不良検知を簡単に行えるシステムを開発、デモ機の稼働テストを開始したと発表した。簡単な利用方法で導入ハードルを下げ、資金力のない小規模コーヒー豆業者の本格的なIT化に向けた第一歩を支援する。
国際コーヒー機関の統計資料によると、国別1人当たりのコーヒー消費量が世界第4位(2019年)と、今や多くの日本人が日常的にコーヒーを飲むようになった。また、近年では美味しさと安全性が保証されたスペシャルティコーヒーの市場も拡大を続けており、今後はコーヒー豆の品質が、より重視されるようになると予測されるという。
品質保証には、「選別作業による品質保証」と「流通構造の改革による品質保証」の2つの課題がある。この2つの課題を解決するべく、手軽に導入可能なAIソリューション「サクッとAI」を展開するRossoが、クラウド上で完結できる不良豆検知システムをテスト開発した。
「サクッとA」Iによる不良豆検知システムは、カメラ撮影した豆の中に欠点豆があれば赤枠でアラートされるシンプルなシステム。
最初の選別は今まで通り手作業で行うが、各工程での品質確認の際にこのシステムを利用し結果を記録・提出できる。トレーサビリティーの仕組みの中に取り入れることで、流通過程で問題が生じた際に、豆自体の評価が不当に下げられることを防ぎ、ブランド価値を守ることができる。
また、焙煎所や販売店で最終確認を行う際や、個人のコーヒー愛飲家が趣味で選別する場面でも手軽に利用でき、「良質なコーヒーに、適正価格を払いたい」という時代にもマッチしたシステムだという。
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