アトラックラボは18日、アームレスキュー、ファームヤードと、深谷市「DEEP VALLEY」構想の元「キャベツ搬送ロボット」を共同で開発しと発表した。
キャベツ収穫は、人力台車や、クローラー型エンジン台車を使い畑から運び出している。キャベツの収穫箱一箱10kg以上あり、数十箱を載せて畑を移動させるため人力台車では2~3人がかり、エンジン台車は細かな方向転換や速度調整のレバー操作が必要となっていた。エンジン台車は機械重量も重く移動も容易ではないなどの問題がある。
今回開発した搬送台車は、電動のインホイールモーターを4輪に採用し、200kgの積載重量を実現しながら走破性と車両の軽量化を実現している。
また低コスト化も重要なため、複雑な制御は廃し簡単で実用的な操作とした。操作は車体のジョイスティックか、シンプルな遠隔操作で行え、積込作業をしながらの操作が容易になっている。
主体となった農家「ファームヤード」は、吉岡社長が1997年の創業時に、持続可能な社会作りへの貢献と経営の拠所として、野菜の安定供給、遊休農地の解消、雇用の安定を図る等の企業理念で、新しい試みに挑戦しており、深谷市のリードの元、アームレスキュー、アトラックラボでロボット開発に協力した。
深谷市はアグリテック集積都市(DEEP VALLEY)で農業×製造業・ITで関連企業の集積を図る活動をしており、今回農家とロボット開発会社での共同開発に至ったという。