CuboRex、「CuGoシリーズ」で自律制御が可能になる「CuGo ROS開発キット」発売
CuboRexは6月30日、汎用クローラユニット「CuGoシリーズ」を用いて自律制御が可能になる「ROS開発キット」を発売、受注開始すると発表した。
同社ではこれまで、不整地産業向けロボットの足回りになる電動クローラユニット CuGoシリーズを提供してきた。
従来パーツ化されていなかったクローラ部分を組み立て可能なキットとして提供。
シリーズの累計販売台数は850台を超え、あらゆる不整地の現場で研究開発に利用されている。
ROS開発キットは、テスト用クローラユニット CuGo V3を使って自律運転ロボットの開発を可能にするパッケージ。
CuGoを正確に制御するマイクロコントローラから自動運転などの高度なアルゴリズムを実行するLinuxコンピュータ、それを駆動するバッテリーや電源システムがオールインワンとなっている。ユーザーは購入してからハードウェアをいじることなく、自動運転プログラム開発に集中することができる。
ROS開発キットは、自動運転を実現するSLAMやNavigationなどのアルゴリズムを届いてすぐに実行させることができる。
追加オプションのJetsonを活用することで、画像AIから人の検出や表情、ポーズの推定などの高度な判断をすることも可能。ユーザーの現場で活きるコミュニケーションロボットやサービスロボットの開発を後押しするす。
少子高齢化によるあらゆる現場の人手不足が課題とされる中、運搬や作業を助ける自動化されたシステムが必要不可欠になってきている。
倉庫や工場内での作業の自動化は技術の進化とともに進んでいるが、不整地の現場では、機械化が難しく人の手による作業が多いのが現状。
不整地のパイオニアとして、クローラ製品のノウハウと自律走行の技術を組み合わせやすい開発キットを作ることで、そうした現場の困りごとを解決できるのではないか、という想いで開発がスタートした。
ROS開発キットは他のCuGoシリーズにも展開予定。CuGo V3からさらに走破性と耐久性能を高めたCuGo V4、300kg以上の積載を可能にするCuGoMEGA M2にROS開発キットを適用予定だという。
ROS開発キット希望小売価格
・基本セット 146万円(税抜)
・Jetoson Orin NX搭載セット156万円(税抜)