クラフター、ChatGPTを安全に活用する業務効率化ツール「Crew」大幅アップデート
クラフターは19日、同社が提供するChatGPTをビジネス利用で安全に活用する業務効率化ツール「Crew」が、個人情報の判定基準の大幅アップデートが完了したと発表した。
個人情報を識別する著名なライブラリは世界中にたくさんあるが、日本独自の数値情報や国内の地理情報を適切に含んだ日本語ライブラリはないという。そのため、著名な海外ライブラリを利用していても、メッセージの内容を個人情報として認識できたりできなかったり精度にばらつきがあった。
今回、エンジニアによるライブラリのチューニングを終えて、日本国内の地名に対応した個人情報の判定基準をライブラリに設定することができたという。
<今回のアップデートで検知しやすくなった情報>
・日本の都道府県市町村名
・国内で発番される電話番号
日本の地名は非常に複雑で様々なパターンがある。そのパターンに適応してライブラリを改善するには、プログラミングも必要だが、それ以上に緻密で人間による工数がかかる泥臭いテストが必要。「Crew」のQA部門では、数1000件以上のデータをチームでテストし、良し悪しを全て記録をとって開発部門との共同作業で日々改善を加えたという。
日本の住所を自然に文節で切ることができ、電話番号も桁数に応じて検知できるようになった。今までは誤って検知してしまっていた個人情報でない情報も、適切に検知できるようになった。
なお、無視するよりは繊細に検知するように意図して制作しているため、まだまだ全ての情報に100%マッチした検知ができているわけではない。引き続きチーム全体でテストとフィードバックを交換しながら、改善を図っていくとしている。
「Crew」は、企業・行政がChatGPTを手軽に安全に使えるサービス。
「Crew」は高度な権限管理やセンシティブな情報の検知、グループ共有、社内書類の管理等の機能が特長。