ChatGPT利用サービス「ChatPro」、大企業向け「エンタープライズ」プラン機能を追加

ChatGPTをセキュアな環境で利用することができる法人/自治体向けChatGPT利用サービス「ChatPro(チャットプロ)」を提供しているナレッジセンスは8月31日、Enterprise プランの追加機能として、「ChatPro」を自社ブランドとして社内展開する機能をリリースした。

ChatGPTなどの生成AIは、生産性の向上やより良いサービス提供の手段として、社内外からの期待が高まり、大きく話題となっている。さらに、最近では、単にAIを導入するだけではなく、自社の名前を冠した「自社サービス」として、社内展開する事例も増えている。例えば、ベネッセホールディングスや、日清食品ホールディングスは、マイクロソフト社のクラウドサービス「Azure(アジュール)」、「OpenAI Service」を活用することでChatGPTと同等の機能を持つAIシステムを自社で構築しており、それぞれ「Benesse GPT」や「NISSIN GPT」のように独自の名称を設定している。(*Azureを活用した事例として挙げている2社は同社のサポート事例ではない)

ナレッジセンスの提供する「ChatPro」は、東証プライム上場企業を含め、大手企業等に導入実績があるが、これまでのサービス提供範囲では、社内に「ChatPro」というブランドとして展開することになっていた。

しかし、一部の企業では、生成AI導入をDX推進のための大きな手段として捉えており、「自社ブランド」として社内展開した方がAIを浸透させやすい、プロジェクトの士気が上がりやすい、帰属意識も高まりやすいのではないか、という意見が存在した。

ナレッジセンスは、そのようなカスタマイズ要望に応えるために、「エンラ―プライズ」プランをリリースした。今回の要望についても対応するため、エンタープライズプランの追加機能として「ChatPro」をホワイトレーベルで社内展開できる機能について、提供開始することを決定した。

エンタープライズプランは、従業員数・事業規模の大きい企業向けに、ChatGPTを最大限、活用する目的で設定されたプラン。

1.よりセキュアな環境でChatGPTを利用
通常のChatGPTでは、入力データがAIモデルの学習に利用されるリスクが指摘されており、情報漏洩につながる恐れがある。エンタープライズプランでは、これらのAPIを利用するサーバー自体を、ナレッジセンスの環境ではなく、自社のサーバー環境に構築することで、より強固なセキュリティ対策をとることを可能にする。

2.GPT4の利用回数の上限をなくす
GPT4モデルの利用回数を無制限とし、従量課金制で利用できるるようになったことで、企業ごとの要望に併せて、必要なだけ利用することが可能になる。

3.[今回発表された機能]自社の名前を冠したサービスとして利用
セキュアな環境でChatGPTを利用できる「ChatPro」のシステムをそのまま利用しつつ、システムのロゴや名称を自由に変更できるように対応する。自社ブランドの名称を冠した生成AIを、最短3日で社内に導入することができるようになる。このような方法を取ることで、生成AIの浸透を加速させることや、社員の帰属意識を高める効果を狙うことができるようになる。

その他、自社データを生かしてモデルをカスタマイズする機能などを提供する。

「ChatPro」の導入などの詳細

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「ChatPro」
ナレッジセンス

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