JR西日本(西日本旅客鉄道)グループは13日、『もっとつながる。未来が動き出す。』という「私たちの志」の実現に向け、生成AIを活用した働き方改革に取り組むと発表した。
生成AIチャットボットサービスの本社社員への展開をはじめとして、業務の効率化と品質の向上によるさらなる価値創出を進めるとともに、同社グループ全体においてイノベーションを生み出し続ける働き方の変革に挑戦する。
JR西日本では、デジタルツールの活用を通じた組織風土や文化の変革により、社員のやりがい向上と、高頻度で社会に対する新たな価値や変化を創出する 「Work Smile Project」という働き方改革プロジェクトを推進している。その一環として、以下の取り組みにより生成AIを活用していくという。
・各種業務を遂行する際のパートナーとして社内向けチャットボットを使い、社員の業務効率化にとどまらず、業務品質の向上により新たな価値創出を図る。
・社内向けの生成AI環境を整えることにより社員のリテラシーを高め、生成AIを活用する新たなシステムの構築、および業務変革やサービス向上への布石とする。
情報の二次利用や第三者提供を防ぐ仕様であるMicrosoftの「Azure OpenAI Service(法人向けAIエンジン)」を利用し、同社社員が環境を構築している。
初期段階では本社社員(約2000名)を対象に10月16日から試行し、機能改善を行うとともに、同社全体をはじめとしてグループ会社への展開等、利用範囲の拡大を進めていく。
生成AIチャットボットサービスの機能拡充に加え、生成AI活用の検討体制を立ち上げ、生成AIを鉄道システムに組み込むことで鉄道の生産性をさらに高めるとともに、同社グループ全体にも拡大するなど、イノベーションを生み出し続ける働き方への変革に挑戦する。