教育×生成AIで、教育サービスのプラットフォーム開発を手掛けるみんがくは2日、専修学校クラーク高等学院札幌大通校と、生成AIを使った学習アプリ「スクールAI」による英語指導の共同研究授業を行うことを発表した。「スクールAI」は、第20回 日本e-Learning大賞「経済産業大臣賞」を受賞した「NANDE」の基盤となるサービス。
みんがくは、新たな教育の取り組みとして、専修学校クラーク高等学院札幌大通校と提携し、英作文を中心とした共同研究授業を実施する。個別最適型学習と協働学習への取り組みに生成AIを活用し、学生一人ひとりに最適なアドバイスを提供することを目指すという。
教員と企業の協働によって開発された授業を全国へ発信するコンテストである、「授業イノベーションコンテスト(Edu Innovation Contest):EIC」への参加が、今回の共同開発授業のきっかけとなった。EICは、学校と企業が協働することで「子ども達が未来を知り、考え、行動する」ような創造的な教育を実現することを目的としている。
授業詳細
英作文を素材とする授業を実施する。英作文を組み立てる際に必要なアドバイスは、一人ひとり異なる。個別最適型の学習の実現を目指し、習熟度に応じてアドバイスが段階的に自動生成されるシステム「スクールAI」を採用した授業を展開する。
前半: 個別の作業。生徒はAIの支援を受けながら、英作文の作成に取り組む。作文内容やボキャブラリー、英文構成、作文構成のアドバイスが段階的に自動生成され、生徒が各自のペースで学習をすすめる。
後半: 協働学習。生徒は、AIの役割を模倣して、他の生徒の英作文に対してアドバイスを提供。このプロセスは、生徒が自らティーチングの経験を積むことで、英語の基礎力を高めるだけでなく、協働学習や主体的に学習素材を調べる姿勢の育成につながる。
この新しい取り組みは、生徒たちの英語能力の向上はもちろん、チームでの協力や主体的な学習の促進、そして先進的な技術との連携による新しい学びの体験を提供することを目指している。