大日本印刷(DNP)は16日、社外のパートナーが生成AIを活用した多様なユースケース(使用事例・用途例)に触れ、DNPとともに生成AIの可能性を探れる施設「DNP生成AIラボ・東京」を2023年12月4日に開設すると発表した。
本施設(東京都新宿区市谷左内町31-2 DNP左内町ビル内)で利用者は、生成AIの活用イメージを実際に体験して、さまざまなアイデアについて議論し、具体的なユースケースに発展させ、実際に動くプロトタイプ(試作品)を開発できる。DNPは、生成AIを活用した多様なテーマで社外のパートナーとの協働(コラボレーション)を促進し、新しい価値の創出につなげていくとしている。
「DNP生成AIラボ・東京」の概要
DNP社員のアテンドによる来館者に生成AIを活用したデモンストレーション等を体験し、アイデアやユースケースについての対話と協働を進めるための施設。ユースケースの具現化に向けたプロトタイプ開発にもつながるよう、3Dプリンターやレーザーカッター等のツールも準備している。
○対話ゾーン(2階):生成AIの利活用について議論し共創するエリア
生成AIの活用アイデアやユースケースについてディスカッションする空間。議論の内容をリアルタイムに記録し、生成AIが対話に応じた画像を自動的に画面に表示して、活発な議論を促す。
○開発/工房ゾーン(1階):アイデアから実際に動くプロトタイプをつくる開発エリア
対話から生まれたユースケースのプロトタイプを、コーディングを行わずプログラミングの専門知識が不要な「ノーコード・ローコード開発ツール」で開発する。ガジェット(装置等)を利用するユースケースでは、3Dプリンターでモックアップ(模型等)を作成する。
○デモ体験ゾーン(地下1階):生成AIを利活用し多様なユースケースを実際に体験できるエリア
生成AI活用のユースケースのデモンストレーションを体験できる(オープン時は15件)。AIによる文章や画像等の生成を実際に体験し、アイデア創出に向けた情報を取得できる。
DNPは、社外のパートナーとの共創を進め、2024年度には生成AIを活用した5つのサービスを市場投入する計画。この目標達成に向けて、1年間で1000件のユースケースを創出し、その中から20件の実証実験を行う。多様な業種・業態の企業と連携してきたDNPの知見を活かすことで、社外のパートナーとともに新しい価値を開発・提供していくという。
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