ナレッジセンスは10日、社内情報を学習させることができる法人向けChatGPTサービス「ChatPro(チャットプロ)」で、AIに追加学習させたファイルの管理を楽にするファイル検索機能、ファイル並び替え機能に対応したことを発表した。これにより、ChatGPTに学習させるファイルの更新作業を素早く行うことが出来るようになるという。
ChatGPTは、人間のように自然に会話ができる生成AIチャットボット。ChatGPTは、業務効率化を目的に多くの企業で導入され始めている。ナレッジセンスの提供する「ChatPro」においても、セキュリティなど企業向け・法人向けの強みが注目され、東証プライム上場企業を含む大手企業、200社以上に導入されている。
また、ChatProの提供する「追加学習」機能(ChatGPTに社内データを取り込める機能)は特に好評の機能だという。しかしながら、導入完了し、運用フェーズに入る企業や自治体の利用者からは、「ファイルの管理をもっと楽にできるようにして欲しい」という要望が複数合ったという。そこで、ChatProでは、アップロードし学習させたファイルを検索したり、並び替えたりすることができる機能をアップデートした。これにより、古いファイルの削除や、重複したファイルの発見など、「追加学習」機能を使うに際してより簡単にファイル管理ができるようになり、運用担当者の負担を軽減することが出来る。
ChatGPTにファイルを学習させるには、ChatProの「追加学習」機能を利用する。ChatProでは今回、「追加学習」機能について、ファイル名での検索機能を追加した。また、ファイル名・アップロード日・ファイルサイズでのソート(並び替え)にも対応した。
■ ChatGPTに独自データを追加学習できる「追加学習」機能の特徴
1.自社データを取り込んだAIの構築
ChatGPTにも、独自文書を読み込んだ回答をするサービス「GPTs」機能が存在する。しかし、日本語や長文での回答には、未だ課題があることが知られている。ChatProの新機能「追加学習」機能では、以下のファイル形式のドキュメントをアップロードし、それに基づいてAIが回答するよう設定が可能。
アップロード可能な独自データ形式:docx, pdf, xlsx, txt, csv, URLで特定のページを指定、など
また、ChatProの追加学習機能では、複数ファイルの読み込み可能、複数のAIの作成が可能。ChatProにアップロードできるファイルサイズの上限は、原稿用紙100万枚分までで、デフォルトではこのサイズまで学習が可能です(上限の引き上げも相談可)。
2.回答の参照元も必ず提示、AIの嘘を見抜く
ChatGPTのデメリットの一つに、回答を生成するために利用した情報ソースが確認できない、という点がある。しかし、ChatProの追加学習機能では、回答に利用した社内データの参照を常に表示することが可能。これにより、いつでも元のドキュメントを確認し、AIの回答の真偽をダブルチェックすることが出来る。