KDDI、生成AI開発を支える大規模計算基盤の整備に1000億円投資
KDDIは19日、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画について、経済産業省から認定を受けた。これを受け、生成AI開発のための大規模計算基盤の整備を開始。今後4年間で1000億円規模の投資を行い、2024年中に本計算基盤の先行稼働開始を目指すとしている。
KDDIは、ELYZAとともにKDDIグループで取り組む国内最高性能の大規模言語モデル(LLM)や領域特化型LLMの開発を加速していく。
さらに、2023年11月から開始した「MUGENLABO 生成AI活用支援プログラム」をはじめとするスタートアップ支援プログラムを通じて、世界最高レベルのLLM開発にチャレンジする研究機関やスタートアップなどに対しても本計算基盤を提供。国内スタートアップと大企業による生成AIの共創事例の創出を通じて、国内における産業競争力強化や生成AI開発力強化に寄与していく。
KDDIは、KDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」の実現に向け、本計算基盤の整備を通じて、日本独自のデータセットの構築や生成AI開発をパートナーと共に加速させていく。さらに、各産業・各業界のビジネスパートナーと共に事業を通じた持続可能な社会の構築を進め、日本全体の活性化に貢献していくという。