ITディストリビューターであるSB C&Sは27日、企業における生成AI(人工知能)の開発と利活用の実態や導入における課題を把握すべく、企業の情報システム担当者やビジネスパーソンを対象に「企業の生成AI開発と利活用に関する意識調査」を実施、その結果を発表した。
それによると、企業におけるChatGPTの導入状況は、「ChatGPT(自社用にカスタマイズ)を導入済み・導入検討中」が23.3%、「ChatGPT(一般・共用)を導入済み・導入検討中」が20.1%、「自社専用ChatGPT基盤を導入済み・導入検討中」が17.1%という回答になり、6割以上の企業で導入済み、または導入検討中であることが分かった。
AIの開発リソースは、「クラウドメイン」での利用が45.3%、「クラウドとオンプレの併用」が8.1%、「オンプレメイン」が6.8%という回答になり、クラウドに対する意向の高さがうかがえる。
AI開発の課題としては、「AI関連を担う能力のある人材が社内で育成できていない」が20.8%、「AI関連を実現する上で社員のITリテラシーが不十分である」が17.6%という回答になり、AI人材の不足が大きな課題となっている。
生成AIの自社開発と活用に必要なサービス、支援は、「導入時の技術的サポート・支援」が18.8%、「用途別開発基盤案内(クラウド・オンプレを含む)」が5.3%、「オンプレ開発基盤トライアル・PoC」が3.4%、「開発基盤設計を含むオンプレ基盤導入支援」が3.0%という回答になり、サポートに対する需要が一定数あるようだ。
【調査概要】
• 調査内容:企業の生成AI開発と利活用に関する意識調査
•調査期間:2024年1月16日~3月16日
•調査主体:SB C&S株式会社
•アンケートモニター提供元:アイティメディア株式会社
•調査対象:企業の情報システム担当者・エンジニア(161人)、ビジネスパーソン(178人)