Spectee、兵庫県神戸市のAIリアルタイム防災・危機管理サービス「Spectee Pro」導入事例を公開

防災テックスタートアップのSpecteeは10日、提供するAIリアルタイム防災・危機管理サービス「Spectee Pro」の兵庫県神戸市における導入事例を、公式サイトで公開したと発表した。

神戸市では、1995年の阪神・淡路大震災や2018年の西日本豪雨、さらに同年の台風21号による被害など、近年激甚化する災害に対応するため、多角的な情報収集が必要となっていた。

そうした中で、スマートフォンの普及に伴い、市民からSNSに投稿される情報は、被害状況を早期に把握するのに有効なものとなってきていた。そこで、2019年にSNSからリアルタイムに被害状況を覚知できる「Spectee Pro」の試験運用を開始した。

「Spectee Pro」は、AIを活用することで、情報の真偽や場所を迅速に特定し、発生している事象や場所ごとに表示できるなど、市が抱えていた懸念が払拭され、災害対応に十分有用であることが実証された。そこで翌年の2020年に導入に至ったという。

■「Spectee Pro」の利用シーン
・誤情報への対応や関係機関との連携もスムーズに
2023年に関西に台風がきた際、大きな土砂崩れが発生したと連携機関から共有がありった。しかし、「Spectee Pro」で確認したところ、そのような投稿は見当たらず、消防にも確認をした結果「該当する情報はない」と返事があり、最終的に、この情報は誤報であったことがわかった。焦らずに情報の真偽を落ち着いて確認できた。

また、メディアの方から、SNSに投稿されている被害・事故などについて連絡があった際にも、「Spectee Pro」を確認することでスムーズに対応できている。

導入事例の全文

「Spectee Pro」は、SNSや気象情報、自動車のプローブデータ、全国1万台以上の道路・河川カメラなどを解析し、世界で発生する災害や危機を、迅速に収集、可視化、予測できるAIリアルタイム防災・危機管理サービス。顧客が必要な情報をリアルタイムに通知、独自開発のAI技術やマップ機能などを活用して、正確かつ整理された情報を瞬時に入手することができ、災害対応やBCPを目的に民間企業・自治体などに利用されている。なお、地方自治体では、全国の自治体で導入されており、都道府県庁では約7割導入されている。

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