コンテック、食品衛生手洗い6ステップをAI技術で自動判定するシステム機器を開発

コンテックは21日、厚生労働省が推奨する食品衛生手洗い6ステップをAI (人工知能) 技術で自動判定するシステム機器を開発、AI手洗い判定システム 「IVA-HW100 」 として販売を開始した。

相次ぐ食品の品質トラブルを背景に、2018年6月に食品衛生法の改正法案が可決、2021年6月には国際的衛生管理法HACCP (ハサップ)に沿った衛生管理の導入・運用が義務化された。改正法は、原則すべての食品等事業者が対象で、原材料の入荷から加工・出荷までの各工程において、汚染・異物の混入などの危害を予測した作業、重要工程を連続的・継続的に監視記録するといった、衛生管理手法の導入・運用を求めるもの。人手作業工程の開始前手洗いにおいて、厚生労働省が推奨する手洗い6ステップ (図1) が有効とされ導入が始まっているが、この手洗い6ステップの洗浄ポーズ、使用洗剤、所要時間の平準化や記録が必要であり、有識者監査員の不足や記録漏れが課題だった。

図1

新製品は、AI (人工知能) 技術による画像認識により、手洗い6ステップの動作の正しさを自動判定するシステム機器。食品メーカとの実証実験により推論モデルの学習を積み重ねることで、各ステップの手洗いの正しさを95%以上の精度で判定する。通常の画像処理では難しいとされる消毒液やハンドソープの使用や流水状態も正確に認識する技術を確立した。新製品を導入することで、手洗いの実施/記録漏れ防止や監視員の工数削減など、飲食店、食品工場、医療現場の課題を解決するとともに食の安全確保に貢献する。

新製品は、生活防水の耐水性を備えた表示器付きコンピュータ機器にAI学習済の専用ソフトウェアを搭載したアプライアンス機器。NVIDIA社のAIモジュール Jetsonの採用により高度なAI処理を実現、専用カメラや電源ケーブル、自立スタンドなどを標準添付しているので、購入してすぐに運用を始めることができる。ICカードやQRコードによるユーザー認証機能、手洗い記録データ保存を搭載、HACCPに沿った手洗い工程の監視記録が可能。FTPネットワーク通信機能を搭載しているので、外部システムとの連携も可能。

新製品は、トレーニングモードを搭載しており、AIを相手に手洗い6ステップを効率よく練習することができる。日本語、英語、中国語のメッセージ表示が可能、別言語のメッセージ表示も追加でき、外国人従業員の衛生管理教育にも活用することができる。

AI手洗い判定システム 「IVA-HW100」
パートナー募集 – AI技術を応用した手洗い判定システム

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