AI対話カンパニーとして対話のDXを推進するAI Shiftは25日、東京都多摩市のコロナワクチン接種の予約窓口として発表されたAI予約専用ダイヤルの開発に向け、サイバーエージェントと共同開発したAI電話自動応対サービス「コロナワクチンAI電話エージェント」を用いて技術支援を行うと発表した。
4月以降順次予定されている新型コロナワクチン接種の開始に向けて、全国の自治体ではより多くの住民へワクチンを迅速に行き渡らせるために、実施体制の整備や事務作業の効率化、住民が安心できる相談体制や分かりやすい予約導線の確保が急速に求められている。
このような中、東京都多摩市は、新型コロナワクチン接種の予約体制整備として、Web予約システムの開発やコールセンターの設置に加えて、新たに全国初であるAI予約専用ダイヤルの開発を進めており、同社は、AI電話自動応対サービス「コロナワクチンAI電話エージェント」を用いて技術面を支援する。
「コロナワクチンAI電話エージェント」は、同社が提供する「AI Messenger Voicebot」を活用して開発したAI電話自動応対サービス。オペレーターの対応とは異なり営業時間や接続回線の制限がないため、24時間いつでも、AIによる音声対話形式によるスムーズな電話応対を実現するという。
多くの人が慣れ親しんだ電話の自動化で利便性向上を図るほか、分かりやすい予約体制の構築により新型コロナワクチン接種の予約率向上も目指す。
さらに、予約システムとの連携で、一方的な予約受付だけなく、希望日時に空きがない場合は対話を通して代案日時の案内ができる。東京都多摩市では公共施設での集団接種と医療機関での個別接種の併用を想定しているため、各接種会場の位置や公共交通機関の路線情報を加味した近隣会場の提案を行えるような独自の対話設計を進めている。た、予約受付後にSMSで予約内容の詳細を通知することで、予約日時の確認がいつでも可能となり、接種漏れの回避が期待できる。
同社では、AI対話カンパニーとしてより人間らしい自動対話の実現による新しい「対話」体験の醸成を目指し、自然言語処理技術や音声対話の研究・開発によるサービス強化を図ることで、行政・自治体をはじめとした幅広い業種において最適な接客のデジタル化を推進しくとしている。