TD SYNNEXは28日、ソースネクストの子会社であるポケトークが提供する「ポケトーク字幕」を販売開始すると発表した。
同社販売パートナーは、外部のグローバル企業との取引時に加え、同じ企業グループ内の海外チームとの連携等で課題を持つ企業に対し、「ポケトーク字幕」導入提案が可能になる。
新型コロナウイルスの影響に加え、経営者の高齢化を背景にした事業承継等により国内企業のM&A件数は増える傾向にある。このようなM&Aを経て外資系グループ傘下となった企業では、従来余り行っていなかった日本語以外の言語によるコミュニケーションが、特に社内・グループ内で重要視されるようになっている。
TD SYNNEXにおいても、昨年9月の米国本社合併によりグループ全体でアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の100カ国以上にまで事業展開の範囲が拡大され、グループ内の海外チームとの連携強化が喫緊の課題となっていた。
以上を踏まえ、同社でも「ポケトーク字幕」を一部PCに導入し、TD SYNNEXグループ間の海外チームとの連携等で活用を行う準備を進めているが、この度、それら知見と合わせ「ポケトーク字幕」を販売開始することとなったという。
「ポケトーク字幕」は、AI通訳機「ポケトーク」端末がなくても、パソコンにソフトをインストールするだけで使えるAI翻訳・字幕ソフト。話した言葉の翻訳結果がWebカメラ画像に字幕のように表示される。82言語に対応し、最大2言語まで翻訳言語を設定できるので、3言語間でのリモート会議や、3言語に対応したストリーミング配信などに活用できる。
通訳を介すことで時間がかかっていたオンライン上でのコミュニケーションを、他社の一般的な自動翻訳サービスより、3.2倍以上速い翻訳・表示速度により圧倒的にスムーズにすることができるという。またAI通訳機「ポケトーク」と同じ翻訳エンジンを使用し、常に最新、最適なエンジンの使用により高い翻訳精度を実現している。