ベネッセ、社内AIチャット「Benesse GPT」をグループ社員1.5万人向けに提供開始
ベネッセホールディングスは14日、日本マイクロソフトが同社のパブリッククラウド Microsoft Azure上で提供するAzure OpenAI Serviceを活用したAIチャットサービスの運用を、グループ社員約1万5000人向けに運用開始した。
ベネッセは全社戦略に基づき、2021年から社長直下に、情報システム部門、人財育成部門、コンサル部門が一体となる組織としてDigital Innovation Partners(DIP)を設置、全社横断的にDXを推進している。
教育・介護を中心に、人生のあらゆるステージで活用してもらえるサービスを提供するベネッセは、顧客にとってよりよいサービスの開発に向け様々な最新技術の検証を実施しており、ChatGPTについてもDIPが主体となり現場開発者と共に活用を検討、議論を重ねてきた。
今回、現場の開発者・企画者が安心・安全な環境でAIチャットサービスを検証できる環境を整備することを目的に、Microsoft Azure上のOpenAIを活用したAIチャット「Benesse GPT」を開発した。社員はイントラネット上で、いつでもAIチャットサービスを使用することができるようになり、セキュアな環境下でAIチャットサービスの業務効率化への活用や、商品開発に向けた技術活用の検証などが可能になる。
Benesse GPTは、MicrosoftがAzure上で提供するOpenAI Seriviceを利用してDIPが開発し、入力した情報の2次利用をせず、クローズドな環境で外部に情報が漏洩しない仕様となっているなど、セキュリティ面に配慮している。今後は、AI活用において様々な角度から議論し、サービス自体の検証も重ねながら、Benesse GPTも継続的にバージョンアップをしていく予定だという。