ObotAIは12日、4月から官公庁・自治体・病院などの医療機関および企業を対象に無償提供を行なっている新型コロナウイルス感染症対応の多言語AIチャットボット「COVID-19 Q&A」で、新たに助成金・給付金・融資関連の情報提供を開始した。
「COVID-19 Q&A」は、厚生労働省発表の「新型コロナウイルスに関するQ&A」に準拠したAIチャットボットで、日本語を含む6言語(日本語、英語、韓国語、中国語〈簡体・繁体〉、タイ語)に対応している。WEBチャットをはじめ、主要SNSやビジネスチャットとの連携も可能で、国内の感染者数情報もリアルタイムで反映。都道府県名や市区町村名を入力すると、最新の都道府県別および市区町村別の感染者数を確認できる。
4月1日の提供開始以降、導入実績は自治体を中心に10件を超えており、利用者数は1カ月間で1万人を突破。寄せられた質問は3万件を超えるという。
利用者からの問い合わせの中でも、4月半ば以降特に増えているのが助成金や給付金に関する質問。これを受けて、「COVID-19 Q&A」では都道府県別の助成金・給付金・融資等の情報提供を開始した。
助成金・給付金・融資等は、自治体が独自に提供するもの、国の各省庁が提供するものなど、窓口が多岐にわたっている。今回、ObotAIが備えている「シナリオ機能」の追加により、複雑に分岐している助成金・給付金・融資情報等を、わかりやすい選択方式で自身に適したものを確認できるようにしたという。
現在は東京都、千葉県、茨城県、静岡県、沖縄県に対応しており、順次その他の都道府県や多言語化も進めていく。