地方特産品の「ひと・こと・もの」を海外に直接売り込むAI搭載自動販売機を運営するプロダクトリングは4日、Fun Japan Communicationsと提携し、AI機能付き次世代自動販売機を活用した香港向けのマーケティングサービスをリリースすると発表した。
日本の生産現場と海外の消費者を繋ぎ、自動販売機での販売実績から市場を開拓し輸出販路のきっかけを作る新サービス。
今回リリースするのは、FUN! JAPANメディアでの⾹港の”日本好き”ユーザーへの記事配信と、香港の現地3カ所に設置された自動販売機で商品のテスト販売が行える「自販機テストマーケティング」と、香港のFUN! JAPAN会員へのオンラインアンケートに加え自販機での商品サンプリングが可能な「オンライン・オフライン市場調査」の2サービス。
プロダクトリングではコロナウイルス感染拡大の中も、毎月香港向けの輸出を止めることなく、日本の特産品加工品の出荷量を増やし続け、香港での日本食品の需要の高まりを感じているという。
FUN! JAPANが2020年4月に実施した独自調査では、香港のユーザーはアジア圏の中でも特に訪日旅行への高い関心を持っており、日本への観光や地域産品への潜在的な需要も大きいと考えられる。
香港で商品のテスト販売やサンプリングを実施することは、今のニーズを捉え今後の世界進出の足がかりとなるといえるという。
2019年度には静岡県産業振興財団からの委託事業で静岡県内加工食品の海外展開支援として、約3カ月間自動販売機を活用したテストマーケティング&現地バイヤーとの商談会を実施。メインターゲット層の住むマンションラウンジと観光客が集まる商業施設からの売上データを元に積極的な売り込みをし、28商品中10商品が成約し今も出荷されているという。