OKI、文章の構造を可視化しAIと協調するオンライン共同エディタの開発開始

理化学研究所(理研)、沖電気工業(OKI)、東北大学、名古屋工業大学(名工大)は30日、4機関による「人とAIの協調を進化させるセマンティックオーサリング*1基盤の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業である「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」の研究開発項目の一つ「人の意図や知識を理解して学習するAIの基盤技術開発」に採択されたと発表した。

4機関は2020年度から2024年度の約5年間で、同テーマに基づき、企業、教育、市民行政の現場においてセマンティックエディタ(SE)をオンラインで共同利用する環境を構築し、AIシステムの学習用データへ相互活用するための技術を開発する。

文書の作成と読解は、人間の社会活動のコミュニケーションとして、情報共有や合意形成を行うための重要な知的作業だが、文書作成能力や理解力には個人差がある。一方、セマンティックオーサリングにより文意を構造的に明示することで、誰にでも理解しやすく、評価・判断する精度を高める効果があることがわかっているという。

そこで、AI技術開発現場においても、質の高い学習用データとしてセマンティックオーサリングの関心が高まっている。さらに、ニューノーマルな時代を迎え、非対面でのコミュニケーションが日常的になり、話をする相手の表情や声の調子、身振り手振りなどが見えない状態での社会活動が定着する中、オンラインでの新たなわかりやすい文書表現が求められている。

本開発では、企業における社内文書(OKI)、教育現場における教科ごとの学習文章(東北大)、市民議会などでの議事文書(名工大)を対象に、複数の人がオンラインで、SEを共同で活用することができる技術を開発する。またOKIは、そこで蓄積されるデータを収集・分析し、AIシステムの学習用データへ相互活用するための技術を開発。グループウェアとして、誰でも自由に拡張修正可能なフリーソフトとすることで、SEの普及に貢献していくとしている。

*1:セマンティックオーサリングとは、文章の内容について、その論理構造等を明示するグラフ文書を作成すること。

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