凸版印刷は、11月7日、8日に開催される「あたらしい生活様式 なるほど博」で、イベント会場と東京の自然公園・高尾山を5G回線でつなぎ、高尾山の山頂に設置した分身ロボットを遠隔操作する実証実験を実施する。
都会の真ん中にいても、高尾山の豊かな景色をリアルタイムで堪能したり、高尾山にいるガイドなどと交流したりと、リアルタイムで東京の自然を感じることができるという。
なお、本取り組みは東京都環境局「5Gの本格的な普及を見据えた自然公園での活用手法検討調査委託」の一環として実施される。
凸版印刷は2016年から、東京大学暦本研究室と共同で遠隔体験技術「IoA仮想テレポーテーション」の研究・開発を進めている。この技術を活用し、スポーツイベントや、博物館・美術館、工場などに配置した分身ロボット・ウェアラブルデバイスなどを、遠隔地にいる見学者が操縦することで、実際に現地にいるかのような体験ができる、遠隔体験ソリューションの提供を進めてきた。
また、時間的・身体的な制約を超え、非接触で価値提供できる遠隔体験ソリューションは、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、今まで以上に必要性が高まっている。
こうしたニーズを踏まえ、今回「あたらしい生活様式 なるほど博」の東京都環境局ブースで、高尾山とイベント会場を5G回線でつなぎ、ブースを訪れた人が自由に高尾山の山頂を散策できる実証実験を実施。従来は屋内での遠隔体験ソリューションが主流だったが、今回は屋外での遠隔体験の実用性と、自然豊かな景観を遠隔で鑑賞する有用性を検証する。
なお本実証では、分身ロボットはavatarinの提供するアバターロボット「newme(ニューミー)」を活用して、実施される。