石川県加賀市とSpecteeは15日、加賀市における、安全で快適な地域づくりを推進するため、AI等の技術を活かした防災・減災のためのシステムの提供と研究、そのための実証フィールドの提供などに関する連携協定を締結したと発表した。
加賀市は、市民の日常生活における様々な課題をAIやロボット、ビッグデータなどの先端技術を活用することにより解決し、安心・安全で便利な社会「スマートシティ加賀」を実現することを目指しており、その基盤整備として、MaaS(AI等により様々な交通手段の最適な組み合わせた新たな交通サービス)の推進や、ドローン(小型無人機)の自動運転のベースとなる市内の3D地図の整備などを推進している。
スペクティは、AI等の技術を活用したデータ解析をもとに、防災技術の開発を進めており、ツイッターやインスタグラムなどSNS上の情報を解析し、災害・事故など緊急性の高い情報を、正確にかつリアルタイムに伝える『Spectee Pro』や、カメラの画像解析による道路の路面状態の自動判定システム、河川での水災害発生検知・予測システム、ドローンやAIによる自動音声技術を活用した避難誘導・避難情報提供システムの開発など、「AI x 防災」の様々なソリューションの開発及び提供を行っている。
今回、加賀市が整備してきたスマートシティの実現に向けた基盤を活用した防災・減災面での先進的な仕組みづくりや、SNS解析を通じた災害情報検知や災害時におけるドローンの活用の研究・実証などの面で、加賀市・スペクティ相互のデジタル基盤や新しい技術を活かして、防災・減災システムの研究、実証を行うことについて合意に至り、連携協定を締結することになったという。