PKSHA Technologyの子会社で、3D関連のアルゴリズムに強みを持つ東京大学発技術系スタートアップであるSapeetは8日、自社で開発・運営するAI姿勢分析システム「シセイカルテ」が、整体×骨盤サロン「カ・ラ・ダ ファクトリー」直営全店へ2月から順次導入されることが決定したと発表した。
カラダファクトリーは、ファクトリージャパングループが全国展開する、大手整体サロン。
Sapeetは、様々な企業の課題をAIや3Dアルゴリズムを始めとした最先端技術を用いて解決する、東京大学発の技術系スタートアップ。昨今コロナ禍でヘルスケア業界に注目が集まる中、「お客様が体感ベースでしか施術の効果を実感できない」「来店された時は直接ケアできるが、ホームケアのモチベーションを高めることが難しい」といった業界特有の課題をSapeetの技術で解決できるのではと考えたという。その結果、2020年1月にAI姿勢分析システム「シセイカルテ」をリリースした。
ファクトリージャパングループは、2021年4月に創業20周年を迎えるにあたり、「寄り添うトータルヘルスケア」をテーマに掲げ、「デジタルヘルスケア領域の拡大」「過去最大の新規出店と正社員新卒採用」「ホームケアプログラムの拡充」に取り組んでいる。今回、デジタルヘルスケア領域拡大のために身体に関するデータ蓄積・分析をスタートするにあたり、Sapeetをパートナーとして選び、まずは「シセイカルテ」をカラダファクトリー店舗に順次導入することにした。
「シセイカルテ」は、タブレット1台で簡単に、2、3分で姿勢分析をすることができるシステム。写真を数枚撮影するだけで分析できるので、顧客への負担も少なく、かつ専門知識の少ない顧客にも分かりやすい分析結果が出ることが特徴。
今回、Sapeetが多種多様なアルゴリズムソリューションを社会に実装してきた実績を持つPKSHAグループの一員である点や、理学療法士が複数名在籍・監修し、現場に即したアップデートを随時行っている点が評価されたという。直近の大幅アップデートでは、昨年11月に猫背度合いや骨盤の傾斜等も測定することができるようになり、導入各社に好評だという。
「シセイカルテ」をカラダファクトリーに導入することで、顧客のコンディションを的確に把握し、「施術を科学していく」ためのデータを取得・蓄積・活用することが可能になるという。