ラディウス・ファイブ(RADIUS5)は2日、写真から漫画やアニメ、デザイン素材向けの線画を生成するAI「Line Drawer(ラインドロワー)」をAIプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」に公開した。
RADIUS5 は、「人の創造性を最大化する」というビジョンの元、クリエイティブに関連する様々なAIの研究・開発およびサービス化を行うスタートアップ企業。これまでアニメを4K・8K化するAIや写真やイラストの画質を上げるAI、イラストを生成するAI、有名画家風の絵画を生成するAI、1枚の画像から動画を生成するAIなどを開発してクリエイティブ業務を行う人々をサポートするためにサービス化を行ってきた。
今回、リリースした Line Drawer は漫画制作の課題を元に研究・開発を行ったAI。一般的に漫画の制作では背景や挿絵のクオリティが漫画のクオリティに大きく影響する。背景や挿絵の制作は、イメージしている絵を一から書き起こしたり、写真から必要な線だけをトレースしたり、3Dモデルで空間を作って線画に変換する等の手法で制作されているが、いずれも時間のかかる作業。
売れっ子の漫画家には多数のアシスタントがいるために、どのような手法を使ってもクオリティの高い背景や挿絵を制作することできるが、アシスタントを付けていない漫画家や個人で漫画を描いている人は、人物描写から背景・挿絵に至るまですべてを一人で担当しなければいけない。締め切りがある中で、クオリティの高い背景・挿絵を制作することは大きな負担になっている。
Line Drawer では、誰でも簡単に短時間で線画をGETすることができる。画像をアップロードして1分程度待てば、6種類の線画をAIが生成してくれる。このAIによって、背景制作の時間を大幅に短縮することが可能となった。
関連URL
RADIUS5
日本語サイト