警備ロボット『SQ-2』が「第9回ロボット大賞」の日本機械工業連合会会長賞を受賞

SEQSENSは12日、同社の自律移動型警備ロボット『SQ-2(エスキューツー)』が「第9回ロボット大賞」の日本機械工業連合会会長賞を受賞したと発表した。同賞はロボット産業の振興において特に優れたロボット等に対して授けられるものだという。

「ロボット大賞」は、経済産業省、一般社団法人日本機械工業連合会、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省共催の表彰制度です。

受賞したSEQSENSEの『SQ-2』は、2019年の8月末に商用化が開始された。独自の3D LiDAR技術を駆使した高い自律移動性能は、安全性を保ちながらも不確実要素の多い人ごみの中において走行を可能にするため、2016年の創業後3年という短期間で実導入を早期に実現した。

またSEQSENSEは”本当に現場で使えるロボットをつくる”という信念に従い、開発段階から実際のユーザーとの強固な協力体制の元、フィードバックと改善のプロセスを行ってきた。その結果、現在では複数のオフィスビルや商業施設に導入されているという。

今回はこのような警備現場のニーズを捉えている点と、今後の成長性が高く評価されて受賞にいたった。警備業界をはじめとし、日本の労働人口減少は深刻になっており、サービスロボット市場はますます需要拡大が見込まれる。今後は既存の警備ロボットにとどまらず、同社の持つ技術力をその他の分野でも活用し、労働力不足など社会的課題の解決への貢献と生産性の向上への寄与を目指していくという。

「ロボット大賞」は、将来の市場創出への期待度が高いと考えられる優れたロボット等の先進的な活用や、研究開発、人材育成の取組等を実施した企業等を表彰することにより、ロボット技術の開発と事業化を促進し、技術革新と用途拡大を加速する、社会に役立つロボットに対する国民の認知度を高め、ロボットの需要を喚起するとともに、全国から広く募ることで日本のロボット技術の動向を把握することを目的としている。

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