ラディウス・ファイブ(RADIUS5)は25日、AIを用いて6種類の似顔絵を生成する新サービス「Portrait Drawer(ポートレイト ドロワー)」をリリースしたと発表した。
RADIUS5 は「人の創造性を最大化する」をビジョンに掲げて、クリエイティブやエンタメに関連するAIを提供するスタートアップ企業。これまで、アニメを4KにリマスタリングするAI やキャライラストを生成するAI、モノクロ写真をカラー写真に変換するAI など、クリエイティブやエンタメに関わる様々なAIを開発して、cre8tiveAI(クリエイティブAI)での提供や企業への導入を進めてきた。
今回リリースしたPortrait Drawer は、数多ある似顔絵需要に応えるために開発をした。ビジネスユースでは、芸能人の似顔絵制作や名刺、チラシ、パンフレット等での利用、コンシューマーユースでは、SNSのアイコンや結婚式のウェルカムボード、寄せ書きやノベルティへの印刷などで利用することができるAI。
Portrait Drawer(ポートレイト ドロワー) 3つの特徴
(1) 6種類の似顔絵を提供
Portrait Drawer では、1回のAIの処理で6種類の似顔絵を生成する。顔を中心に512 × 512px のサイズで正方形に切り抜いた似顔絵を5種類に加えて、おまけとして人物が全体的に写る領域で切り抜いた1種類の合計6種類の似顔絵を生成。最初に2種類のAIで似顔絵を生成しつつ、後工程でトーンやカラー化などの画像処理を自動で実行して、6種類の似顔絵を生成している。
(2) 30秒で似顔絵を生成
一般的に、Portrait Drawer と同じように写真を元にしてイラストレーターの方が似顔絵を作成すると30分〜数時間程度の時間がかかる。Portrait Drawer では、写真をドラッグ&ドロップして30秒程度待つだけで似顔絵に変換できる。似顔絵への変換が早いことはもちろんだが、デザイナーでない人でも簡単に似顔絵を作ることができる。
(3) 圧倒的なコストパフォーマンス
似顔絵制作をアウトソースすると、一般的には手作業の場合は数日程度の納期と数千円以上の予算が必要。Portrait Drawer では、月額無料のエントリープランの場合、480円で6種類の似顔絵を生成することができる。サブスクリプションに加入している場合は、10クレジットで利用することができ、ライトプランで実質240円、プロプランで実質99円、メガプランで実質80円で利用することができるので、アウトソースと比較すると圧倒的にコストパフォーマンスが高い。
Portrait Drawer は独自のAI技術(Deep Learning)を用いて開発したRADIUS5のオリジナルのAIサービス。写真と似顔絵の両方をデータとしてAIに与えることで、写真と似顔絵の対応関係を学習した。写真全体が持つ特徴と局所的な部分の特徴を混合して処理するように学習することで、個人の特徴を捉えつつ全体として完成度が高い似顔絵の生成ができるようになっている。なお、本サービスは顔写真を似顔絵に変換するAIですので、顔が映っていない写真やイラストをアップロードしても適切な変換を行うことはできない。