Ristは27日、「Rist画像AI研究委託サービス」を開始した。本サービスは、企業の製品・サービス開発やR&D部門向けに画像AI開発をまるごと受託するサービス。AIを用いた製品やサービスの研究開発を促進し、日本のDXをAIの技術で後押しするという。
Ristは2016年の創業以来、製造業の外観検査領域におけるAI導入を支援してきた。特に既存のルールベース検査機やパッケージプロダクトでは対応できない高難易度な課題に取り組み、PoC(実証実験)にとどまらず、現場実装まで行っている。
最近では社内業務効率化のためのAI開発だけではなく、製品開発、R&D部門に対してRistのリサーチエンジニアとしてのスキルセットを活かしたいという要望がある。
昨今、大企業を中心に、AIを活用した新ビジネスの創出は増えてきている。その中で、AI開発の意味が少し変わってきた。業務効率化のAIとは違い、製品に組み込むAIやR&D部門に必要なAI開発においては、他社との差別化が必須条件になってきている。これには高い技術力、現場実装までの経験、幅広い業界への知見が必要になる。
Ristにはそれを満たすための数々の導入経験、さらには、世界最大のデータ分析コンペ“Kaggle”においてKaggle Master以上のランクを持つエンジニアをはじめ、経験豊富なエンジニアが数多く在籍している。これらの力で、顧客の画像AI開発をまるごと受託し、他社と差別化のできる製品開発、R&D部門への協力を行っていくため、サービスのローンチに踏み切ったという。
本サービスではAI開発でよく見かける案件ごと工数ベースでの個別見積もりの開発だけではなく、顧客の要望・課題に合わせた形で、4つの中から最適なプランを選択できる。これにより顧客との関係を強固にして、一つのチームとして開発・研究を共に行っていくことが可能になる。
①ライセンスプラン
初期段階で目標値を設定しにくい案件や、AIの作り込みが差別化のポイントになる案件等に有効。開発したAIを搭載した製品1台につきAIライセンスの使用料を請求するプラン。開発期間の費用を最小限に抑えることが可能。
②精度コミットメントプラン
高い精度や処理速度が差別化のポイントになる案件等に有効。目標値を定めて、達成度合いに応じて金額を設定。目標に達しなかった場合の費用面のリスクを最小化できる。
③チーム確保プラン
大規模な投資案件や高速で沢山のPoCを回す案件等に有効。顧客向けのチームを中長期的に確保し、柔軟にタスクを依頼することが可能になる。
④個別見積プラン
従来型のAI開発プラン。RFPで業務内容が明確な案件等に有効。必要な工数によって都度見積もりをし、タスクも柔軟に依頼することが可能。