PwC財団とH2Lは15日、スマートフォンを操作して遠隔地のロボットを操作し、農業参加するシステムRaraaS (ララース, Remote Agricultural Robot as a Service、遠隔農業ロボットサービス)を共同開発したと発表した。
RaraaSは,「農業従事者数の減少」、「都市一極集中型の社会構造」と「障がい者の社会参画機会の制限と低賃金」の3つの社会課題の解決を狙っている。
RaraaSでの体験を通して、若者や外出が困難な障がい者の農業参画の促進、都市部の労働者が地方の労働に参画する社会構造の構築、障がい者の賃金向上が期待できるという。
2021年07月から2021年12月の間、RaraaSの体験会「遠隔ロボットdeいちご摘み」を実施する。2021年7月から9月までは開発関係者のみで体験会が実施され、2021年10月から一般ユーザにも体験会が公開される予定。15歳以上のZoom接続PCとiOSが利用できるユーザなら参加が可能。ただし、予約枠が埋まり次第応募は終了となる予定。
体験会「遠隔ロボットdeいちご摘み」の所要時間は15分程度で、Zoomを通じてオンライン体験スタッフから操作方法を学び、RaraaSによる農作業体験をする。体験者には、特典として体験写真や遠隔ロボットの操作レポートがプレゼントされる。
今後,RaraaSでは、H2LのBodySharing技術を組み込み、細かな指の動きや力の入れ具合などの作業をロボットに伝達し、果実の重さまでユーザにフィードバックするシステムの実現を目指していくという。