スギノマシンのグループ企業で、工作機器総合メーカーの共立精機は、AIを活用して画像処理ツールプリセッタの高精度カメラで映した刃先画像に含まれる微細な付着物を認識し、付着物を自動的にキャンセルすることで正確な工具寸法が測定できるシステムを開発。ツールプリセッタを中心とした工具計測システムの完全自動化を実現したと15日に発表した。
刃先に付着した微細な異物(切屑や塵など)による測定誤差は、すべての画像処理ツールプリセッタが抱える大きな課題だった。特に全自動システムでは無人稼働を阻害する要因となる。
そこで共立精機では他社に先駆けて、AIを活用してツールプリセッタのカメラで映した刃先画像に含まれる微細な付着物を認識する機能と刃先に付着物があってもAIが自動的にキャンセルし、正確な工具寸法を測定するシステムを開発した。
AI機能
①付着物の識別
付着物を検知し、アラームを発することで誤測定を未然に防ぐ。
②付着物のキャンセル
検知した付着物を除去した画像で測定ができる。