AIとロボットで有機農業を推進するトクイテンが3.7億円の資金調達を実施

AIとロボットで有機農業の自動化を進めるトクイテンは26日、ユナイテッドをリード引受先とする第三者割当増資及び、日本政策金融公庫の資本性ローンによるプレシリーズAの資金調達を実施したと発表した。

今後は、調達した資金をもとに、ロボットエンジニア、セールス、バックオフィス人材を採用し、農業ロボットの開発、ロボットやAIを活用して有機農業の自動化を実現する「トクイテンパッケージ」の開発に注力していく。

■資金調達の概要

第三者割当増資の引受先 ユナイテッド株式会社、XTech Ventures株式会社、DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合、STATION Ai Central Japan 1号投資事業有限責任組合、南都キャピタルパートナーズ株式会社、メーキュー株式会社、株式会社OKBキャピタルおよび名南M&A株式会社、株式会社オータケ、Central Japan Seed Fund 投資事業有限責任組合、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社、および個人投資家2名
融資 株式会社日本政策金融公庫(新型コロナ対策資本性劣後ローン)
総額 3.7億円(うち融資 4千万円)

近年、気候変動対策として「脱炭素社会」の実現を目指す動きが世界中で進行しており、温室効果ガスの排出を削減するための取り組みが強化されている。農業分野も、この対策の重要な一環として位置づけられ、化学肥料や化学農薬の使用を避ける「有機農業」への移行が急募となっている。日本の農林水産省も、2050年までに有機農業の割合を25%に増やすという目標を掲げている。

しかしながら、日本の農業は農業従事者の減少と高齢化という深刻な課題に直面しており、有機農業への移行を実現するためには、省力化や自動化が不可欠。この背景を受け、同社は「持続可能な農業へのシフトを加速する」をミッションに、AIやロボット技術を活用した有機農業の自動化を進めている。2022年10月にはシード資金を調達し、ロボットのプロトタイプ開発と2000平米の自社の栽培施設での有機農業を進めてきた。

収穫ロボットや液体噴霧ロボットや防虫ロボットなど複数のロボットのプロトタイプを開発した。作物生産では2023年4月には有機JAS認証を取得し、科学的なアプローチによるミニトマト栽培を成功させ、味や糖度の高さを評価され初回からオーガニックスーパーや百貨店やホテルに出荷する実績を収めた。

今後は自社農場を増設するとともに、農業参入企業向けに参入のコンサルティング、トクイテン農地を使った農業参入PoC、トクイテンと共同で営農するパートナー農場を広めていくとしている。

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