20/20 GeneSystems Japan、未病学会でがんリスク算出検査=OneKENSAについてプレゼン
20/20 GeneSystems Japanは7日、11月大阪で開催された第28回未病学会のショートプレゼンテーションで「OneKENSA」について発表したと明らかにした。
第28回日本未病学会学術総会では、メインテーマを「新しい日常におけるこれからの未病対策」と題し、新型コロナウィルスに対する対策や未病の最新の話題を学ぶことができる教育講演やシンポジウム、日本抗加齢医学会との共同企画、大阪府内科医会とのコラボなど、これから注目するべき未来の医療についての研究発表が行われた。
20/20 GeneSystems Japanが発表した[OneKENSA]はAIによりがんが一年以内に発症するリスクを、がんが発症する前に算出するもの。結果的には早期発見につながることもある。
早期発見ががん治療において最重要事項であり、その発見される時期により生存率が雲泥の差であることはすでに分かっている事実。近い将来がん罹患数を減らすためにこの検査を受けることは効果が高いことを発表した。
「OneKENSA」は12年間追跡された約3万人のビッグデータを基に、血清腫瘍マーカーパネル(単体の腫瘍マーカーではなく、男性6種類、女性7種類のセット)の検査結果の数値をAIで解析し、がん発症前にそのリスクを算出する検査。
男性6種類、女性7種類の腫瘍マーカーの組み合わせたデータを使用し、年齢や性別などのパーソナルデータと12年間追跡されたビッグデータを基にAIで解析し、がんになるリスクと9グループの臓器から、部位を確率の高い上位より3つ選定する。
本来腫瘍マーカーはがんの早期発見には効果があまり見込めないが、がんの診断の補助や、診断後の経過や治療の効果をみることを目的に行う。「OenKENSA」を開発する研究では、がんとも因果関係があるこの値を毎年検査し12年間追跡した。さらにはその中で腫瘍マーカーの変化を、単体ではなくセットで観ることによりその変化をデータとした。その結果、単体ではわからなかったものがセットではより明確にわかることが判明したという。