アサヒ飲料、AIを活用した新たな微生物迅速検査法「FLOX-AI」を独自開発

アサヒ飲料は23日、品質保証のために出荷前に行う微生物検査において、AIを活用した新たな微生物迅速検査法「FLOX-AI」を独自開発したと発表した。微生物検査の工程でAIを活用する取り組みは、清涼飲料業界で初だという。

微生物検査法は、清涼飲料業界で一般的な検査法として用いられる通常培養法と検査装置を使った迅速検査法の2つの方法がある。ただし、通常培養法は微生物の有無を判定するのに3日~5日程度を要していて、且つ、最終判定は人の目視で行われることから、時間と労力を費やすという課題があった。一方の迅速検査法は、微生物の有無の判定を1日程度で可能とし、且つ、最終判定を自動で行うことができるが、導入・運用コストが高額であるという課題があった。

今回の「FLOX-AI」は、迅速検査法と同様に、微生物の有無を1日で判定し、且つ、最終判定を自動化することが可能となることに加えて、導入・運用コストは迅速検査法と比較して70%~85%削減され、微生物検査にかかる作業時間も年間で180時間の短縮が可能となる。

本検査法は業界全体の微生物検査における課題である「迅速性」「簡便性」「コスト」を解決するものであり、2022年以降に自社工場での運用を開始し、2024年以降に業界全体への水平展開を検討していくという。

今回、開発した微生物迅速検査法「FLOX-AI」は、蛍光染色法とAI(ディープラーニング画像処理技術)を融合させた同社独自の技術。

蛍光染色法とは、生きている微生物だけに反応する特殊な蛍光試薬で染色し、蛍光検出型装置によって微生物の有無の確認する。通常培養法よりも迅速に検出できるが、乳や果汁を多く含む清涼飲料水を検査した場合、蛍光染色法では微生物とそれ以外の物質を明確に区分することが困難だった。

そこで、微生物の蛍光撮影画像をAI(ディープラーニング画像処理)を用いて、両者の形状や色調等の特徴や量の違いを学習させることで、迅速かつ高感度に微生物有無を検出するアルゴリズム(学習済みモデル)の構築を行った。

アサヒ飲料では、今後も最先端の微生物管理技術の導入を積極的に行い、製品の安全性に関わる革新的な技術開発を通して、安全・安心でおいしい商品を顧客へ届けるとともに、顧客の喜びと健康への貢献を目指していくとしている。

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