
NTTドコモ・ベンチャーズ(NDV)は14日、同社が運用するファンドを通じて、自律飛行型ドローンを開発・販売するSkydio, Inc(米国カリフォルニア州)に出資を行ったと発表した。
ドローンは、コンシューマ向けの普及に加え、近年では法人向けにおいても点検・農業・空撮および物流などの分野で利用され始めており、今後も様々な産業でさらなる活用が期待されている。一方で、ドローンの操縦においては、機体を正しく飛行させる技術の習熟や訓練期間が必要であり、こうした負担を軽減する技術的解決策が求められているという。
Skydio社は、創業者たちの10年以上にわたる自律飛行に関する取り組みをもとに、機体に搭載した複数の専用カメラで周囲を把握しつつAIで自律飛行するドローン及びアプリケーションを開発・販売している。本機能により、指定した人物や専用ビーコンを自動追尾・撮影するほか、手動操作時においても障害物を認識し、衝突の360°自動回避を実現している。また、この空間認識技術により、GPSが使えない屋内等の環境においても、安全な飛行が可能だという。
Skydio社の自律飛行・衝突回避技術は今後ドローンのさらなる利用拡大を進めていく上で重要な要素になると期待していることから、今回の出資に至ったという。本出資によってNDVはSkydio社のビジネスを支援していくとともに、ドコモと連携しながら様々な産業におけるドローンの活用推進に向けた取り組みを進めていくとしている。