AIを活用した防災・危機管理サービスを提供するSpectee(スペクティ)は29日、国際航業と販売パートナー契約を締結し、人工知能(AI)と空間情報技術を活用した新しい防災・減災ソリューションの創出に共同で取り組むことに合意したと発表した。
気候変動の影響を受けた自然災害の頻発化・激甚化に伴い、行政機関や民間企業ともに災害時における地域の安全や事業継続のための迅速な対応が、必要となってきている。今回、空間情報分野のコンサルタントとして防災・減災に関わるソリューションを提供する国際航業と、AIによるリアルタイムでのビッグデータ解析ソリューションを提供するスペクティは、両社が保有する技術やノウハウを活用することで、顧客の「安全・安心への取り組み」をサポートするサービスを強化・推進するという。
第1弾として国際航業は、スペクティが提供するSNSに投稿された情報や気象データなど様々なデータをAIで解析し災害・危機管理に関する情報をリアルタイムに配信するサービス「Spectee Pro」の販売を開始する。国際航業の保有する災害発生後の被害調査情報、各種シミュレーションによる被害想定情報、GISによる防災情報提供サービスなどに「Spectee Pro」を組み合わせて提供することで、災害発生前から発災後までワンストップで迅速に提供できるソリューションのラインナップを拡充する。
災害発生直後のリアルタイムな情報は、災害対応における迅速な意思決定に大きな役割を果たす。両社は更に技術面での連携を進め、被害状況の可視化・予測の実現に取り組み、リアルタイム性の高い情報提供サービスの開発を通して、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。