グリーンモンスター、体験型株式投資学習スマホアプリ「株たす」にAI予測機能追加

グリーンモンスターは19日、体験型株式投資学習スマホアプリ「株たす」において、AIにより株価チャートパターンを判定し、企業別ならびに時間軸別の株価の騰落を予測する機能の提供を開始したと発表した。

株式市場においては、過去の値動きやチャートから将来の価格動向を予測するテクニカル分析と呼ばれる手法がある。しかしながら、このテクニカル分析には、経験に基づく相場観や視覚的判断が必要となることから、投資において非常に有用な分析手段でありながらも、これまで投資初心者が利用するには高いハードルがあった。

そこで、「株たす」では、AIを活用することにより、このテクニカル分析の1種であるチャートパターン分析を誰でも簡単に使える機能を提供開始する。チャートパターン分析は、チャートから直接将来の価格を予測するのではなく、まずはチャートをパターンに分類してそのパターンから間接的に騰落傾向を予測するという手法。例えば、パターンが、「ダブルトップ」である場合はその後に下がる可能性が高く、「トリプルボトム」である場合はその後に上がる可能性が高い、というように一般には言われている。

「株たす」では、気になる個別の企業の株価チャートを、希望の時間軸で、AI判定にかけることで、チャートパターンを瞬時に解析し、そのパターン判定結果からその後の株価の騰落を予測することができるようになったという。

現在、パターン判定率およびパターン判定からの騰落予測の正答率も50%を上回っている。これらの結果はいずれも半分程度の成績にとどまるように見えるため、精度が低く解釈されがちだが、すべてのチャートがいずれかのパターンに必ず分類されるわけではないことと、パターンからの騰落予測自体はテクニカルチャート分析の基本的な見解。このため本サービスでは解析予測結果を検証し、パターン判定からの騰落予測が正しかったかどうかを確認できるレポート機能も提供している。

また、同社は今回のAIを利用したシステムを、株式以外にもFX為替や暗号資産などのさまざまな金融商品にも展開していく一方で、投資のように人が状況や推移をチャートのように視覚的にとらえ判断して行動する分野であれば、人口推移や感染者数推移などにも広く応用できる可能性があり、今後はOEM提供先や共同開発パートナーを募っていく。なお、本件AIシステムは国内特許を取得済であり、現在国際特許を出願中。

関連URL

「株たす」iOS
「株たす」Android 
グリーンモンスター

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