東日本⾼速道路(NEXCO東日本)とNTTドコモ(ドコモ)は、CA東京湾アクアライン(アクアライン)および、E17関越⾃動⾞道(関越道)でこれまで実施してきた「AI 渋滞予知」について、28日から新たにE14京葉道路でも実証実験を開始する。
さらに、人口統計データの作成からAI による予測、予測情報の配信までを⾼速化する、ドコモが新たに開発した技術により、同日から予測の配信時刻を14時から13時に1時間前倒しし、午後の予定をより早く計画できるようサービス向上を実施する。
AI 渋滞予知は、ドコモが持つ携帯電話ネットワークの仕組みを利⽤して作成されるリアルタイム版モバイル空間統計(人口統計)と、NEXCO東日本が保有する過去の交通量・渋滞・規制などの実績データをもとにドコモが開発した「AI 渋滞予知」技術、さらにNEXCO東日本の交通⼯学的知⾒・ノウハウを掛け合わせることで、当日の人出から所要時間や交通需要を予測しドライバーに配信しているもの。「AI 渋滞予知」は、約9 割の利用者から⾼評価を得ているという。
NEXCO東日本とドコモは、AI 技術を使って渋滞予測の精度を⾼め、利用者の渋滞回避に役⽴ちたいと考え、京葉道路への「AI 渋滞予知」の拡張を検討してきた。今回、アクアラインや関越道で提供している「AI 渋滞予知」の技術を拡張し、より細かく人口統計の増減を分析することなどにより、このような複雑な条件下においても交通需要を予測する技術を新たに確⽴することに成功し、京葉道路に「AI 渋滞予知」を導⼊することを実現した。
なお、京葉道路の「AI 渋滞予知」では上り線の「蘇我IC〜篠崎IC」が対象となる。
今回の実証実験に先⽴ち、京葉道路蘇我IC から篠崎ICまでの過去(979日分)の交通状況について、予測による所要時間と実際の⾛⾏時間を⽐較したところ、30分以上の誤差となった日数は、「従来予測」の115日(11.7%)に対して、「AI 渋滞予知」では14日(1.4%)となり、⼤幅な精度向上(30 分以上の誤差となった日数の減)が確認できたという。