Doog、協働運搬ロボット「サウザーライト」を販売開始

Doogは16日、 2021年1月に発表いたしました「サウザーライト」の日本国内販売を開始すると発表した。

サウザーライト(型番:RMS-ECO1)は倉庫や商業施設などで運搬業務用に使用されることを想定した協働運搬ロボット。道路交通法が定める“原動機付きの歩行補助車等”に該当する設計であり、様々なフィールドで活用しやすい車体サイズや最高速度。同社のラインナップでもっともシンプルな用途と機能の製品のため、簡単に導入できる。「作業者が誰でもロボットを使いこなせて、ロボットが人の重負荷を肩代わりする」という高い協働性によって、 現場の生産性向上や雇用・労働環境の改善を実現できる。作業者が先導することで交差路での視認性がよく、ロボット自身も広視野なレーザセンサで周囲の人との衝突を回避する。 このため、カートを手押しする従来の運用よりも安全性向上に繋がる。

活用シーン
サウザーライトは荷台の上に直接荷物を載せる他にも、現場で使用している既存の作業機器を固定することで追従式の作業カートを構築することができる。操作者の後ろをスムーズかつスピーディについてくるため、作業と移動を繰り返す場合の効率を高めたり、2倍以上の容量を運搬することができる。軽い物は人が手押しカートに載せて運び、重量物はロボットの荷台に載せて追従させる分担によって作業負荷を下げることもできる。また、操縦スティックが常に手元にあり、自動追従機能と操縦機能をすぐに切り替えて操作することができる使い勝手は既存製品から好評を得ている。

サウザーライトは工場や倉庫などの事業者の専用空間における使用だけでなく、商業施設などサービス現場でも下記のように効果の高い活用シーンが見込まれる。

① ピッキング作業者は手押しカート+サウザーライトによって大容量な作業ができる
② 施設内の清掃・ゴミ回収がスムーズで軽負荷な作業になる
③ EC配送や館内配送で駐車場と配達先の往復回数を減らして作業時間を短縮できる

仕様の概要
荷台は長さ80cm×幅60cmであり積載重量は100kgまで。サウザーEシリーズ(スタンダード・RMS-10E1)やサウザーベーシック(RMS-10B1)と比べると荷台は長さ方向に5cm広くなっているが、車体前方を円形にして操作部を薄く配置したことで全長は短くなった。また、荷台の高さは約36cmであり約10cm低くなった。このため積載運搬の専用ロボットとして、容積を増加しながらコンパクトで小回り性が向上している。最高速度は6km/hに設定されており、複数の速度モードを選択できるため運用シーンに応じて安全に配慮できる。

タイヤはライトグレー色で、床にタイヤ痕が残りにくい/目立ちにくいことを配慮している。段差踏破は2cmまで可能で、点字ブロック/グレイチング/エレベータの扉の隙間などを走破できる。斜面は6度まで対応するため、バリアフリーの環境などを走行することができる。防水性はIPX2で、上からの水濡れに対して故障しないほか、路面に水濡れがある場所で走行した場合でも電気系統が故障しないことを保証する。操作者の特定や障害物の検知に使用するレーザセンサは昼夜を問わず安定した計測が可能。センサの視野は車両のほとんど全周をカバーするため、横に居る人も検知する。これらの走行環境性能は、屋内外の様々な現場の使いやすさに繋がる。

電池は着脱容易なバッテリーパックで、本体に搭載した状態でも取り外した状態でも充電ができる。また、交換用バッテリーパックを用意しておくことで、より長時間な運用でも対応できる。無人で運行するための高度な自動走行機能(ライントレースやメモリトレース)を有さないことから、同社の既存製品と異なり非常停止ボタン、バンパーセンサ、警報装置などは標準搭載しないシンプルな構成。

なお、サウザーライトの荷台サイズが65cm×55cmのコンパクト版(型番:RMS-ECO2)の仕様は、荷台サイズを除いて共通。

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